2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

とりあえず「バベル」を見てみた。

あまりの平凡さと退屈さに呆れ返った。この映画は愚かなのではなくて、明らかに悪いのだ。本当に悪い。意味がないほうがよっぽどいいが、意味深なのは罪深いだろうに。まずそもそも我々人間とはこの映画に描かれているほど愚かではないと思える。人と人は摩…

美しき処女の鮮血

鈴木則文の映画にこんなにも集客力があるとは思ってもいなかったし、ましてや平日、そんな暢気な気持で上映5分前くらいにシネマヴェーラに着いたら立ち見をくらった。恐らく座れただろうが、もはや席を探す気にすらなれないくらいの客の数であった。シネマヴ…

とりあえず随筆

andonandに行ってみた。流行りものや目新しいものにはすぐに飛びつくこの性格、なかなかどうにもこうにも、だ。しかし性格というのは自覚していても直す気がなければ直らないというのは、言うまでもないことで、それでもいいと思えるのだからしょうがないの…

悪くなく、良くもない (2)

渋谷に新しいドーナツ屋が出来た。ミスドを経営するダスキンが、ちょっと大人なミスド、というようなコンセプトで立ち上げた新たなドーナツ屋で、andonandというそうだ。公園通りにミスドが帰って来たとも言えるわけだ。ミスドは本当に良い。何故ならとにか…

悪くなく、良くもない

嗚呼、雨である。春の麗かな陽気はどこへやら。なんとも寒い。だからというわけでは全くないが、買ったまま封も切らずに放置され続けていたTIMBALANDの久々のソロアルバムを聴いてみるに至る。今年は既に、4heroの"Play With The Changes"という傑作アルバム…

みんなの願いは同時には叶わない

めざましテレビの軽薄さが好きで毎朝チャンネルを8に合わせているが、ここ最近見ていて非常に気分が悪くなるのだが、それは決して大塚さんや高島アナウンサーが悪いわけではない。彼らの軽薄そうな満面の笑みと共に鳴り響く、アンジェラ・アキの曲が全ての原…

ぴりぴり

このブログであるのか、日記であるのかを、何のためにやっているのかということをはっきりとここに書き記しておく必要性というのは、一体どれくらいあるのだろうか。先ず第一に書いている本人はどんな考えを持ってこのブログであるのか、日記であるのかを、…

クレームブリュレの美味さ

「今日も一日ご苦労様」と友達と夕飯を食べに行ったのだが、デザートに食べたクレームブリュレがあまりにも美味で、笑顔がこぼれてしょうがなかった。甘党にとってはあまりにも贅沢な瞬間であった。「これは美味い」と何度も言いながら食べていたら、同じも…

美しい糞映画

汚物塗れというのは実に彼らしいと言えば、彼らしいだろう。砕かれた頭部から零れ落ちる脳髄。ただそれに至る強打というものは見せないのだ。これは昨年に公開された傑作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』に通じるものがある。クローネンバーグの暴力描写…

390円の傘を差し、330分の映画を見に行く。

雨が降ってきたのでマツモトキヨシにて傘を買う。店の中は傘を持った人で溢れかえっていた。レジにて390円という、リーズナブルなのかそれともこうした突如降り出した雨に対応する度に家に増えていくビニール傘を眺め「もったいない」と呟く瞬間こそがやはり…

指標

やはり言語というのは発しても書いてもどう足掻いても曖昧なので、自分自身で見たこと(見るというのはきっと目で見るだけのことを指し示しているのではないんだと自分に対して客観的に(自分を客観的に見ることは実は到底不可能なのだけども)見下ろしてみ…