2009-01-01から1年間の記事一覧

2009年の音楽、5枚+3曲

2009年の映画、10本

チェンジリング(クリント・イーストウッド) グラン・トリノ(クリント・イーストウッド) イングロリアス・バスターズ(クエンティン・タランティーノ) 3時10分、決断のとき(ジェームズ・マンゴールド) 四川のうた(賈樟柯) 母なる証明(ポン・ジュノ…

2009年、決断のとき

夜の街を歩いていると、厚手の丸まった白紙が追いかけてくる。風に吹かれてこちらを追い抜き一歩手前を転がっていく。そいつの意思とは無縁に、ただ風に吹かれて転がっていく。車道を走る車のライトに照らされて、白さが増す。おまえはどこに行きたいのか。…

15

「やっぱりやくざ映画だな。もう芸術映画はやめだ」という言葉にぐっときた。

妄想/不快

昼間からKFCで、鶏の肉を頬張って、腹を満たしてみたりしていたら、ちょうど目の前の制服姿の女子高生が同じように昼間から鶏の肉を頬張って、指先を脂でぎらぎらにして、骨までしゃぶっている姿に釘付けになってしまった。皮はつるりとはげるだろうとか、あ…

合掌

およそひと月前に書いたが、ほったらかした文章があった。 昼間は蝉が鳴いてるし、夜は鈴虫が鳴いてるしで、季節の狭間だね、という感じがしてるけど、空を見てると、秋だね、って感じられるし、窓とか開けて寝ると、朝起きると寒くて、夏掛けの中で円くなっ…

焼け石に水

数ヶ月前からの苛立が、今月の5日の夜、ある些細なことをきっかけに暗闇の中で破裂した。苛立は憤りとなり、渋谷の街を駅へと向かう自分の足取りを加速させた。もうここ何年も我慢の限界を越えて憤りとなることなどまったくなかった。しかしこの件だけは有耶…

肌寒い夜の過ごし方

とりあえず最初の週が一段落。何事もなく終える。やはり楽しい現場だった。毎晩仕事終わりに呑んで、笑って、喋った。普通ならばあり得ないだろうに。 今日は渋谷のApple StoreでアイコンがへんてこなことになったiPhoneを見てもらう。散々待たされて「非常…

列車の通過

トウキョウ (2)

昨晩は暑くて寝苦しかったというか、暗くてよくわからなかったけど、経験上、あの羽音は蚊に間違いないと思うのだけど、あいつら、今年も我が家にやってきて、耳許で飛ぶから、追い払ったり、寝返りうったりしてたらなかなか寝付けなかった。途中で、匂いの…

ついに威張り始めた

とにかく暑くなって来た。 2週間くらい前のことだったろうか、いつだったかあんまし覚えていないけど、まだ半袖は早いなとか思っていたはずだけど、今じゃもう半袖でないと暑くて仕方ない。100%麻のシャツなら長袖でもいい。腕を捲ればいい。綿はもうだめだ…

ありがとう、さよなら

ひとは誰でも死ぬものだ。著名な人たちの訃報が流れると、ああ、あのひともとうとう死んでしまったかと思うこともあるけども、やはりまだ死んで欲しくなかった、あまりにも早すぎる、何故死ななければならなかったのかと思うことがほとんどだ。でもそれはこ…

あれから一年という歳月

映画館を出たら、雨がまるで地面に突き刺る針の勢いだったので、とりあえず映画館の前で煙草に火をつけて一服、さてどうするかと考えることにした。 傘を持ち合わせていた準備の良い人々は、足許を豪快に濡らしながらも映画館を後にしたし、傘を持ち合わせて…

ドロップ

「でかけるから」という声で目を覚ましたときには、もう正午前で、風が窓を精一杯揺さぶっていた。 「うん」とか「ああ」とか素っ気のない答えを返した記憶はあるが、うつ伏せのままに、がたがたと騒ぐ窓のほうを見て、予報とは違って意外といい天気だなあと…

崩壊

今日は二回目の「四川のうた」。やはり素晴らしい。崩れゆくものと造り上げられるものという対比の中に生きる人々。男も女も坐り、時に直立し、身振り手振りを操りながら語る。ただ語ってる。時に笑顔を作ったり、時に友の手を取ったり、そしてまたある時は…

雨籠

雨が降り続いていたが、今日は午後から雨もやんだ。と思ったが、新宿で映画を見終わったら雨がまた降っていた。 自分は雨の日に部屋に籠って蛍光灯を一日中点けているのが好きだ。なんかとても落ち着く。まるで虫みたいだと思うし、陰気だ。しかし、ここ数日…

暇が露呈されていく日記

一昨日電車に乗っていた時に、丁度目の前の席に小学生と思しき男の子が座っていたのだが、彼はハーフパンツ姿で、膝小僧に派手な擦り傷をつくっていて、正にやんちゃ盛りという感じだったのだけど、それは必死に読書に耽っていて、しかもそれが宗田理の「ぼ…

フレンチトースト

さっきフレンチトーストを作って朝食としたのだけれど、うっかり、牛乳に砂糖を入れ過ぎたため、甘過ぎになってしまい、今とても気持が悪い。

幽かな歌声

俳優クリント・イーストウッドの死が、ベッドの上で静かに迎えられるのではなく、丸腰で無数の銃弾を撃ち込まれ地面に仰向けとなり(しかも十字架!)、それを俯瞰で撮らえるという形で迎えられるならば、それは最もふさわしい最期だ。更には丁寧にも棺桶へ…

がんばりすぎなくていい

先週の土曜日の九段あたりは花見の人々でごった返していた。かなりの割合で、カメラを肩からぶら下げていた。みんな写真とか撮っていいなと仕事へ向かう車に揺られながら羨む。今年はお花見なしだ。 で、その仕事。いやあ、嫌になっちゃたな。特撮ものを初め…

赤爪の女

4月になった。大きな変化は今のところ何もない。だいぶ暖かくなってきたが、懐は寒々しいままだ。早く還付金振り込まれないだろうか。それぐらいを楽しみに待ちわびながら日々生活している。何か楽しいことはないのかとふらつきたいものだが、ふらつく実費が…

他人の空似

相変わらず花の妖精たちは宙を輪舞し続けているのだろうか。鬱陶しいマスクや、気休めに過ぎない目薬など、家を出る前に装備していると、まるで戦場に出て行くようだと思う。 日曜日の終電は乗客も少なく、ゆったりと腰掛けられる。自分は6、7人掛けのシート…

花粉は自然界の暴力だ

それにしても花の妖精たちは毎日が楽しいだろう。しかし人間はこんなにも苦しんでいるのだ。目は痒く、鼻水はそこまでではないが、嚔は激しい。マスクが鬱陶しい。 三池崇史の「ヤッターマン」を見るか、陳凱歌の「花の生涯」を見るか、悩んだのだが、恐らく…

四温の雨

風邪。2月25日、正確には26日の午前3時半頃に家に帰ったのだが、喉が痛いし、咳や嚔は出るし、体は異常なまでにだるいしで、寝込もうと決意する。熱こそ殆どなかったが、床から出ることを体が完全に拒否していた。「夕飯どうする?」とか聞かれるも「ああ・…

花の妖精たちよ

そうか、また今年もやってきたのか、花の妖精たちよ。今年は年明け早々、風邪をひいたらしくマスクをつけて仕事をしていたら非常に鬱陶しかったし、そう言えば去年もマスクして花の妖精たちと戦いながら働いていたっけ。でも本当にマスクをしていると鬱陶し…

3時

これから仕事なのだけど、集合時間が3時とかなので、ジョナサンで暇をつぶしている。3週間ぶりくらいの仕事なのでとても体が鈍っているだろうし現にだるいのだし、長野に行くとかで寒そうなので、気分が下向きになっている。今のところ今月は19日と20日にも…

とりあえず待ってみる、といういいわけ

ここ3週間くらい仕事をしていない。周りも口を揃えて言う「仕事がない」と。本来ならこの時期が一番忙しい時期なはずなのだが。まあ去年一年は一生懸命働いたし、ちょっと休んでもいいかと思う。そんな最近は巡り巡る季節とともに、もはや慣例ともなりつつあ…

タナゴコロ

李屏賓に会った。自己紹介をし、交わした握手、彼の手はとても厚みがあり、そして温かく、この手から侯孝賢の映画のあの美しいまでに流麗なキャメラワークが生まれるのだと思うと感慨深いものがあった。撮影中にお邪魔したので、本人から直接に話などは聞け…

オモイガケナイ便り

今日は本当に疲れた。昼飯をおしたおかげで、正確な時間は覚えてないが、1時半とか2時くらいには終了、撤収。朝、5時半に渋谷に着いて、おにぎりふたつで日曜日の川崎の商店街を駆け抜けまくったら、本当に疲れた。ただメインのこちらはあまり出動せず、応援…