冷め遣らぬ興奮に身を焦がしつつ、映画館から脚を踏み出し、『石の微笑』の途方もない傑作ぶりに、参った、と空を仰ぐと雨が目に沁みるだろうなどとは思ってもいなかったわけだ。HMVに立ち寄ってみると、PRINCE殿下の新しいアルバムが発売になっているのにふ…

愚痴というのは書こうと思えば幾らでも書けてしまえるし、書いていると多少なりとも快い気分にもなれるものだが、後々読み返してみたなら、耐え難い憂鬱の瓦礫でしかない。もうそんな下らないことはやめにして本でも読もうではないかと、今更になって『百年…

うまくいっているわけもなく、はぁとため息をつくだけで全てが万事快調な方向へ収束していくのならば、一日100回とは言い過ぎだが、30回、せめて20回は息を漏らしたいものだ。アメリカ人などは会話の途中でも平気でFUとかHahとか相手を馬鹿にしたような態度…

一昨日は大いに呑み過ぎたのだけど、その前日に窓を全開で寝たため、朝、なにか気がかりな夢から目を覚ますと、自分の喉に違和感があることを発見した。しかし呑みにいくと誘われたならば、「いやぁ、ちょっと今日は喉の調子が悪いから・・」であるとか、ま…

はぁ、とため息を漏らすのにほんの一秒もかからないのがトリュフォーの『日曜日が待ち遠しい！』という映画のファーストショットだ。結局これは『あこがれ』のそれと同じで、ただ女性を正面から撮らえているに過ぎないわけだが、ベルナデット・ラフォンは自…

久々の更新である。 精神的にも体力的にもようやく余裕を取り戻しつつあるものの、相変わらずむず痒い苛立たしさは収まらず、それを隠しながら笑いながら、時には戒めとして受け取りながらも日常生活を送るのは本当に参る。全てをえーい！ポイッ！とやれたら…