合掌

およそひと月前に書いたが、ほったらかした文章があった。
昼間は蝉が鳴いてるし、夜は鈴虫が鳴いてるしで、季節の狭間だね、という感じがしてるけど、空を見てると、秋だね、って感じられるし、窓とか開けて寝ると、朝起きると寒くて、夏掛けの中で円くなっちゃって、手を伸ばして窓をぴしゃっと閉める日々が続いている。
今、向かいのテーブルに座っている女のひとが前髪を上げて一生懸命化粧をしてるのをちらちら見てしまうのだけども、目の周りがどんどん黒くなっていて、白眼とのコントラストがしっかりついてきていて、モノクロームエフェクトって感じだ。
今日は一日中偏頭痛に悩まされ続け、しかも左の脚、ふくらはぎから下がいつも通り痛くて、まいった。何が原因かさっぱりわからないんだけど、ここ1年くらい結構な頻度で痛くなる。仕事帰りには左脚を引きずりながら帰った。
そんなひと月前を思い出しながら、更にそれ以前に書いた、ギャラの未払の憤りの文章も読んでみたが、一昨日、ATMに記帳しに行ったらまだ振り込まれていなくて、溜息が溜息とは呼べないくらいに大袈裟に出た。もういい加減にして欲しい。
昨日は、全然そんなつもりではなかったのだけど、ちょっと時間が空いたので、渋谷のMARGARET HOWELLに寄ったら、本当にまったく全然そんなつもりではなかったのだけど、たまたまMHLの服を着ていたから店員さんが
「今日も着てくださって、ありがとうございます」
と言われて、ちょっと恥ずかしくなって、苦笑い半分で
「いや、そんな・・」
とか返事したら
「今日の天気なんかにはぴったりですね」
と言われ
「はい、今の季節には丁度いいですよ」
とかほとんどオウム返しみたいな答えをしてしまった。そういえば代官山にMHLのショップができたのだ。
そういえばといえば、iPhoneの話だが、この間ついに大辞林のアプリを買ったのだけど、アプリ自体はもう楽しくて、仕事の移動中とかずっといじってるけど、どうやらそれがグッド・デザイン賞に選ばれたらしくて、感謝セールとかで、1000円安になってるらしいので、とても悔しい。ちょっと待ってれば1000円分他のアプリ買えたのに、早まった。最近気づいたが、iPhoneにしてから自宅のMacBookを使う機会がめっきり減ったわけで、RSSとかも全部iPhoneに移したから、帰りの電車の中とか、喫茶店とかで全部見れちゃうし、MacBook開いてやることなんて、音楽かけるとか(それもiPhoneのリモートで操作しちゃうし)仕事の請求書とかちょっとしたレポートとか制作するくらいなものになっちゃった。これもiPhoneで書いてるしで、本当に便利というか、完全にメカニックに頼って生きてるなって熟思う。依存症。特にiPhone買ってから、暇さえあればBB2Cで2ちゃんねるばかり見てる。
ちょっと前、大学の友達が6年付き合った彼女とついに婚約します、というメールがきた。
と、ここまで書いて更に10日ほどほったらかした。
というのもずっと仕事だったからで、神戸行ったりして、毎日呑んだりで、とても続きを書いていられず、というか書くより働く、呑む、寝るのどれかだった。
神戸で一番盛り上がった呑みの席の時に、高校の友達から同級生の女の子が病気で亡くなった、というメールがきた。その子とは特に仲が良かったわけでもないけど、色白でとても明るい子で、クラスが同じになったこともあったし、何より、同じ歳の、同じ高校に通っていた人が、病気で死んでしまうというのは、悲しい、というか、ありきたりだけど、この歳で生涯を終えてしまうなんて、まだまだやりたいこと幾らでもあるはずなのにと思い、残念で仕方ない。自分が彼女の立場ならどんなに悔しいだろうかと思った。そして何より、両親が悔しくて仕方ないだろうに。そんなこととか考えたり、お通夜の日もまだ神戸だ残念だと思い、だからその呑みの席はちょっと意気消沈したけど、弔い酒だなと、グラスに残った焼酎を一気に飲み干した。